また怪しいP2Pプラットフォームの投資案件が出てきたみたいですね。前に書いたエクスカシーファームとマリンベイはついに飛んだんですかね?最終的には自己マッチングしか起きなくなっているらしいですね。やはり運営が現金を
さて、このスキームがうまく行かないことは、エクスカシーファームの記事で説明しているので、読んでみてください。出口戦略が多少違うかもしれませんが、結局は本来は何の価値もないデジタルの絵を持っている人が増えすぎて、買いたい(現金を払ってくれる)人がいなくなる話です。出口戦略はマリンベイの方を見てもらえればと思います。
今回は、前回とは少し違う話をしてましょう。
いきなりですが、日本の1,000円札の原価は一説によると10円ちょっとくらいらしいです。ですが、日本政府が日本国内で使う通貨として法的に定めているので、原価10円の紙を1,000円として使えるのです。
一方で、2020年ハマった”愛の不時着”の舞台でもある北朝鮮の通貨を知っていますか?韓国とは別の朝鮮民主主義人民共和国ウォンが流通しているそうです(私も今初めて調べました)。2009年にデノミネーション(通貨切り下げ…今持ってる1万円の価値が急に1/10になることです。怖いですね)を行ったこともあり、ウォンへの信用が無く、ドルや人民元が出回っているそうです。「ある日いきなり価値が1/10になるかもしれない通貨」とみんなが思っている通貨で対価をもらうのは、リスキーですよね。
一方でこのジュラシックファームの絵(デジタルの絵なので価値は無い)も、運営会社がルールのもとに価値を定めています。元値があり、数日後に+10%で売れる価値、ということですね。ある意味通貨と近いものと言えます。パチンコ屋の景品のように、純金がもらえたりすれば、そのものに多少の価値がありますが、あくまでタダの絵ですw
- 日本円→日本政府が日本銀行を通じて調整し、価値を担保
- 北朝鮮ウォン→北朝鮮政府が北朝鮮中央銀行を通じて調整し、価値を担保
- ジュラシックファームの絵→運営会社がマッチング率を調整し、価値を担保
こう並べたときに、価値を担保してくれる人をどれだけ信用しますか、という話と言えます。
それでも手を出すか、ぜひ考えて見てください。