こんにちは、クレカは3枚を使い分けてるまにむーんです。「クレジットカードを絶対に使わない」という主義主張の方、まだまだ見かける気がします。その中でも多いなぁと思う理由は、「クレジットカードはが情報流出して危ない!」という意見。実際にどのくらいの確率なのか調べてみました。

思ったより多くの流出が起きているみたいですね!

クレジット情報流出が倍増 通販サイト、19年は34万件

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54073350W0A100C2CR8000/

こんなニュースがババーンと出ると、流出怖い!不正利用怖い!と思う人も多そうですね。34万件と聞くとものすごい数のように見えます。では、この34万件の分母が一体どのくらいなのかを考えてみましょう。

クレジットカードを利用している業種は、「オンラインショッピング(フリマサイト以外のインターネット通販)(35.1%)」が最も高い

https://www.global.jcb/ja/press/news_file/file/report2018.pdf

2018年時点の統計を見ると、約1/3が通販サイトでクレジットカードを利用していると回答しています。ですが、ネット通販でも実店舗でも使う人がいるため、利用件数比でみればネット通販の利用比率は1/3より小さくなると思われます。ここだけでは、具体的なボリュームが分かりません。

分かりませんで終わってしまっては仕方がないので類推していきたいと思います。利用者のパーセンテージを足し合わせると約300%強あり、「全クレジットカード利用におけるネット通販利用比率」は、約10%前後と思われます。[1] … Continue reading

2019年 契約件数 11,422,708,548

https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/download/dynamicsurvey_creditcard_list_200731.pdf

上記統計から、年間に約114億件のクレジットカード決済の利用があることがわかります。全件のうちでみれば0.3%の流出があったということですね。先程のEC比率約10%をかけ合わせると、11.4億件のネット通販利用のうち、34万件で流出があった、ということですね。すなわち3%ほどで流出があったということ…意外と多い感じがしますね。

大本の流出34万件の詳細が、こちらのサイトから確認できるようですが、法人向け資料のようで中身が読めず分からないですね。おそらく流出されたからと言って必ず不正利用されるわけではない[2] … Continue readingので、実際の不正利用件数はもっとパーセンテージが低いと考えられます。

こちらのサイトを見ると、比較的中小規模のEC業者で流出が起きているような印象ですが、過去には「都税クレジットカードお支払サイト」で流出も起きていたりするので、規模や運営主体に関わらず流出のリスクはあると思ったほうが良いですね。

私のクレジットカード情報も流出しちゃってるのかな?

これだけいろいろなところで漏れているならば、漏れている前提で動いた方が安全かもしれないですね。

新型コロナウイルスの対策として「自分が罹っているかもしれない」前提で日々の生活を送るのと同じように、クレジットカードも流出しているかもしれない前提で、むしろ不正利用されたことをしっかり検知できるような生活を送ったほうが安全かもしれません。

クレジットカード利用時にメールが飛んできて、どこでいくら使ったかすぐに分かるようなカード会社もあります。またアプリを使ってすぐに利用履歴がわかるようなクレジットカードもあります。そういったカードを使えば不正利用時にすぐに気付くことができます。そういった手段で自衛をしていくのが大事ですね。

割合で言うと思ったより流出していない、という結論かと思って調べ始めたら、意外と件数が多かったです。流出しているかも、という前提で日々のカード利用をしっかり確認していこうと思います。

References

References
1 実際には毎月支払うプロバイダー料金、水道料金のようなものから、年に数回程度の旅行代理店、ほぼ毎日のように使うスーパーマーケット等入っているので、実際の数値とはズレが出ると思われます
2 セキュリティコードを利用する、3Dセキュアを利用する等の対策が取られていたり、カード会社側も不正利用を検知するアルゴリズムを持っていたりします