アービトラージ

Emasfintechにツッコミをいれてみたよ

Twitter、Noteを徘徊して見知らぬ投資スキームを探すまにむーんです。今回は、Emasfintech(エマスフィンテック/イーマスフィンテック)というアービトラージにツッコミをいれてみるよ。

ドメイン周りの確認

2020年の3月にドメインを取ったようです。特筆すべき情報はなし。

https://rakko.tools/tools/4/?q=www.emasfintech.com より引用

役員について

代表のJason K.さんは名前から探せなかったので、CMOのGradient Lokさんという名前の方を検索してみました。SNS等の情報によると、マレーシア芸術大学ご出身の写真家のようです。それが「現物の金と金のインデックス取引の投資の成功者でゴールドマスターの異名を持つCMO」ということです。そんなことありえます?

10/28追記)ご本人にFacebookでコンタクトを取ったところこれは本当とのこと。ありえたんですね、すんません。

https://www.emasfintech.com/ より引用

アービトラージについて

PGAALPHA ROCと見てきましたが、そもそもアービトラージ(裁定取引)自体が儲かるロジックは確かに正しいです。ただし「リアルタイムでノーリスクで裁定取引が出来る状況ならば、アービトラージを狙うプレイヤーがこぞってその取引を行うので、価格差はすぐに収束してしまう」んですよね。

そして、仮にその収束よりも早いタイミングでアービトラージ取引が出来るような仕組みやツールがあれば、「一般人から集金する必要無く」自前の資金をそのツールに乗せるだけで右肩上がりに資金が増えるんですよね。

上記の2点において、アービトラージを謳う投資スキームは個人の投資先として存在しえないと個人的に思います。

また、詐欺の手法を知るという意味ではクロサギシリーズがおすすめです。古い漫画のため時代背景に違いはありますが、詐欺師の狙う「心理の隙間」というものは、時代が変わっても変わらないモノです。

ALPHA ROCについても調べてツッコミを入れてみた

土日に見つけたPGAについて調べていたところ、ALPHAROCという別の投資話がよく出てきましたので、これもまた調べてみました。どうせサイトは機械翻訳の日本語しか出てこないので、英語で見てみます。

まずは公式サイトを確認…

最初に目につくのはAAAS(Arbitrage as a Service)の文字!ついにアービトラージもサービスとしてプラットフォーム化する日がくるとはw 細かい話だけど、SaaSもPaaSも大抵aを小文字で書くから、AaaSなんじゃないのかな?

https://alpharoc.tech/index.htmlより引用

ドルと固定レートで交換できるテザーという暗号資産1,000USDT分(≒1,000ドル分)から開始できて、60分おきに裁定取引を行うんだそう。

https://alpharoc.tech/index.htmlより引用

掲載実績について

またもや[1]PGAのときの記事を参照朝日新聞デジタルに掲載とのこと。大丈夫か、朝日新聞…?と思ってcnetの記事を見てみると、配信元はまたもや[2]PGAのときの記事を参照JCN Newswireからの配信。

https://alpharoc.tech/index.htmlより引用

JCN株式会社→朝日新聞デジタル

JCN株式会社の出しているALPHA ROCの記事を見てみると色々繋がってきました。

  1. 企業がプレスリリースを出す
  2. JCN株式会社が朝日新聞デジタルを含む各社に配信する
  3. 公式サイトで掲載実績として載る

という流れのようですね。

https://www.ipros.jp/news/detail/61264/ より引用

ドメイン周りの確認

つづいて、ドメイン周りの確認です。こちらのアルファロック作られたのは2020年6月ととても新しいドメインですね!

https://rakko.tools/tools/4/?q=alpharoc.tech より引用

日本語サイトは?

続いて日本語サイトを見ていきましょう。会社概要っぽいPDF資料があるので見てみると、2015年に事業を立ち上げたとのこと。

https://rakko.tools/tools/4/?q=alpha-roc.jp より引用

一応資料の中に2020年6月にブランド名を変更したとのことで、冒頭の若いドメインも矛盾は無いですね。それまで使っていた名称が気になるところですがw

https://alpha-roc.jp/document より引用

Google Trendsはどんな感じ?

検索ボリュームを知れるGoogle Trendsで見てみると、日本からしか検索は無いですね。グローバルっぽいサイトですが意外な感じですねー。

また、今回も他意はありませんが、おすすめのボードゲームを置いておきます。

References

References
1 PGAのときの記事を参照
2 PGAのときの記事を参照

PGAという仮想通貨アービトラージで何かが起きているようです→詐欺でした

2020/10/20→ポータルサイトにログインできなくなったそうです。詐欺確定ですね。HYIPには気をつけましょう。

ネットウォッチしていたら、なんだか楽しそうな物を見つけました。

PRANCE GOLD ARBITRAGE(通称PGA)という月利20%を謳う仮想通貨のアービトラージで稼ぐと銘打ったスキームにおいて、出金停止の噂が流れています。公式サイト&CEOの動画を見た感じは、証券会社のマネー・リザーブ・ファンド(MRF)みたいな感じで余剰資金を投入しましょうって謳い文句のようです。

↓のあたりから最新情報が見られるので気になる方は見てみてください。このツイートの方は詐欺であると確信して、被害者の会を立ち上げてますね。

公式サイトはどこ?

Prance Gold Arbitrageで検索するとトップに出てくるページ(https://prance.gold/)には、コピーライトの右側に「PGのアフィリエイトです」「これはオフィシャルPGサイトではありません」と記載があります。

https://prance.gold/algorithm/ より引用

Whois検索:ドメイン、IPアドレスから所有者情報を確認 | ラッコツールズ🔧 https://rakko.tools/tools/4/ より引用

Whoisでこのサイトを調べてみると、今年の3月にできたばかりのアドレスですね。細かいことですが、そもそものPGAが2020年2月にアジア太平洋限定リリース、2020年5月にグランドリリースと本サイトには記載があるのですが、2019年から有ったんですかね、このサイト。書き間違い?

登録ボタンを押すと、?ref=PGというパラメータが付与されています。パラメータ抜きの登録画面のURLを検索すると、色々なパラメータが付いた状態で拡散されているので、パラメに基づいてアフィリエイトをやっているようですね、今どきかなり古風なやり方ですねw 補足できていればまぁ問題ないので、構わないのでしょうか。

https://www.google.com/search?q=%22https%3A%2F%2Fportal.prancegoldholdings.com%2Fsignup%22&oq=%22https%3A%2F%2Fportal.prancegoldholdings.com%2Fsignup%22&aqs=chrome..69i57.2606j0j7&sourceid=chrome&ie=UTF-8

サイトには記載がないですが、このアフィリエイトのシステムにより口コミメインで出資者を増やすスキームだったようです。

また、本家サイトのCOOの動画によるコメントによると、中国、インド、日本、ドバイですでに活動しているようですが、情報がほとんど出てこないですね。海外については後述します。

まずは日本からアクセスしやすいprance.goldの方のサイトから見ていきましょう。

Pythonは記述が簡単なので瞬発力がある?

https://prance.gold/algorithm/ より引用

Pythonはたしかに簡易な記述が出来る言語ですが、必ずしも「記述が簡単=瞬発力がある or 速度が早い」という単純なものではないです。以下の辺りの実験例を見てみましょう。

https://qiita.com/Lily0727K/items/26d3e68d66a6a641b010

APIを利用する?

https://prance.gold/algorithm/ より引用

「APIを利用」「手作業で売買」「専用ツールの作成」くらいしか選択肢は無いと思うのですが、APIを用いることはアピールポイントなのでしょうか?

本体について

続いて登録ボタンの先にある本体と思しき、prancegoldholdings.comの方を見てみましょう。

こちらは2020年10月時点で1年半ほど経過したドメインのようです。

Whois検索:ドメイン、IPアドレスから所有者情報を確認 | ラッコツールズ🔧 https://rakko.tools/tools/4/ より引用

掲載媒体について

各社に掲載されているとのことで、国内媒体としてはexciteと朝日新聞に掲載がなされたとのことです。

https://prancegoldholdings.com/ より引用

Exciteに関しては、JCN Newswireからの記事と株式会社ライトニングプレミアムという会社のリリースが@press経由で流れているものが掲載されていますね。

https://newssearch.excite.co.jp/?q=Prance+gold&page=1

@Pressの記事には、朝日ニュース、Yahoo!finance、exciteニュースのヘッダーのスクリーンショットが掲載されています。朝日新聞の方は情報が見つからず、もしかしてこの朝日ニュース掲載をもってして朝日新聞に掲載ということでしょうか?

https://www.excite.co.jp/news/article/Atpress_216637/ より引用

オフィスの場所について

本社はセーシェル諸島のエデンプラザというショッピングモール横のスイートらしい。良いところですねぇ。上部のTwitterの動画はこのセーシェル諸島まで赴いた動画なんでしょうか。

アジアオフィスは深センの大都会にあるみたいです。

https://prancegoldholdings.com/company/ より引用

Google Trends&外国の様子は?

https://trends.google.co.jp/trends/explore?date=2020-03-18%202020-10-18&q=Prance%20gold より引用

Google Trendsで見てみると、なぜかネパールで日本よりも多く検索されていますね。

YouTubeでも確かにネパール語と思われる動画がかなり再生されています。これを書いている時点では、動画のコメントに出金停止等のコメントは見当たらないが時間の問題なのでしょうか。

https://www.youtube.com/results?search_query=prance+gold+in+nepali

また、他意はありませんが、おすすめのボードゲームを置いておきます。ポンジスキームという実際の詐欺手法をモチーフにしたボードゲームです。